宇津の山峯の細道
僧正行意
つゆふかき
蔦のほそみち
わけ越て
をかべにかゝる
うつの山もと
家隆
宇津の山
月だにもらぬ
草の庵
夢路たえたる
松風ぞふく
(解説)
鞠子に続いて、雪の宇津の谷峠を描きます。下方に、「名物十だんこ」が書かれています。峠下の集落で売られていました。十の団子を糸で通し、数珠玉のような格好をしたものです。乾燥した団子ですので、もとは糒(ほしいい)同様、旅の携帯食品であったのかもしれません。『伊勢物語』に書かれた、在原業平の通った旧道「蔦の細道」(室町時代以前の東海道)は、今でも残っています。 |